子供の体の調子が良くないために漢方薬を飲ませて良くしてあげようと思っても、子供は薬の類を嫌うことが多いですよね。
特に「良薬は口に苦し」を地で行く漢方薬は、子供からしたらものすごく飲みにくいので嫌われやすいものだと思います。
さらに、2歳を過ぎると味覚もしっかりしてきて薬に対する抵抗感も強く出てくるので少しの量を飲んでもらうのにも大変になりがちです。
どうしたら気持ちよく飲んでくれるのか悩みどころですよね。
ここでは、苦い漢方薬を嫌がる子供への対処法を紹介します!
2歳を過ぎると薬に敏感になりやすい
2歳を過ぎた子供は記憶力もしっかりしてきて、1度薬などで苦い味を覚えてしまうとそれを嫌ってしまうために薬嫌いになってしまいます。
さらに、幼い子供には錠剤ではなく粉薬が処方されやすいので口の中がざらざらして不快だったなどの経験も薬嫌いに繋がりやすいです。
苦い漢方薬を嫌がる時の対処法
子供が漢方薬を嫌がっても、子供のためには飲んでもらわないと困ってしまいますよね。
できるだけ気持ちよく漢方薬を飲んでもらって、薬に対して嫌な記憶を持ってもらわないようにする方法を紹介します!
最初は甘い漢方薬で飲むことに慣れてもらう
漢方薬はすべて苦いイメージがありますが、中には少し甘いものも含まれます。
漢方薬に苦手意識を持っている子には比較的に甘い物から徐々に慣れさせてくと、苦手意識が薄れることがあります。
主に甘い漢方薬は以下のものになります。
- 黄耆建中湯(おうぎけんちゅうとう)…アトピーなどの皮膚炎に効果的
- 小建中湯(しょうけんちゅうとう)…胃腸が弱い、風邪を引きやすい子に効果的
- 甘麦大棗湯(かんばくたいそうとう)…夜泣きやひきつけを起こす場合に効果的
- 芍薬甘(しゃくやくかん)…四肢が震える「むずむず病」などに効果的
- 麻黄湯(まおうとう)…気管支炎、鼻づまりなどに効果的
- 六君子湯(りっくんしとう)…胃腸が弱い、食欲不振などに効果的
- 桔梗湯(ききょうとう)…喉の痛みなどに効果的
漢方薬は必ず医師の処方の元、指示に従い服用させましょう。
他の食品に混ぜる
苦みを薄れさせるために他の食品に混ぜるのも効果的です。
ヨーグルトやゼリー、ココアなどに混ぜると子供でも飲みやすくなります。
やり方は漢方薬をお湯などでしっかり溶かして、混ぜたい食品に混ぜるだけです。
どうしても苦みが気になる場合はアイスクリームに混ぜると冷たさで味覚がマヒするので苦みを感じにくくなります。
しかし、体が冷えているなかでアイスは良くないので子供の体調に気を付けて与えましょう。
また、食品に混ぜる場合は必ず子供に「漢方薬が混じっている」と伝えてあげましょう。
嘘で誤魔化したりなどしてしまうと子供はその食品に対して疑心暗鬼になってしまったり、パパママに対する信頼が揺らいでしまう可能性があります。
(私自身、粉薬が嫌いで知らぬ間にジュースに混ぜられたことで、大人になってもそのジュースが大嫌いです…)
子供はパパママの表情や雰囲気をよく見て、感じています。
子供には誠実に対応して漢方薬への理解を深めてもらいましょう。
漢方薬を飲めた時にはご褒美をあげる
辛い思いをしたあとのご褒美はとっても嬉しい物だと思います。
また、ご褒美が待っていると辛いことも頑張れる場合があります。
漢方薬をきちんと飲めた時には必ずご褒美を上げることで漢方薬を飲むことに前向きになってもらうことができます。
たとえば、漢方薬を飲めた時は子供の好きなお菓子や食べ物を上げたりなどが効果的です。
そして、ご褒美をあげる時は飲めたことをうんと褒めてあげてください。
漢方薬の使い方に注意
子供が漢方薬を飲んでも副作用が出にくいという話があります。
しかし、それは用法用量を正しく服用している場合です。
使い方や与える量を間違えてしまうと副作用が出てしまう場合があります。
漢方薬を服用させる場合は自己判断で量を調整したりなどは絶対にせず、必ず医師の指示に従って用法容量を守りましょう。
また、漢方薬を飲んでから子供の体に異変が起きたり、調子が悪そうだと感じたら子供の体に合っていない可能性があります。
その場合は、処方してくれた医師に相談しましょう。
まとめ
- 2歳を過ぎると薬に対して苦手意識を持ちやすくなります!
- 苦い漢方薬を飲んでもらうためにはほかの食品に混ぜるなどして苦みを軽減させましょう!
- 漢方薬は用法容量を守って服用しましょう!
以上が、苦い漢方薬を嫌がる子供への対処法でした!
一度でも嫌な思いをすると子供は苦手意識を持ってしまって嫌がるようになってしまいます。
そして、一度苦手意識を持ってしまうと払拭するのはとても難しいです。
根気強く漢方薬に対してポジティブになれる声掛けや、子供が飲みやすくなる食品を探したりなどが必要になります。
時に疲れてしまうことがあるかと思いますが、根気強くとも根は詰め過ぎないように気を付けてやっていきましょう。
あなたとお子さんが気持ちよく漢方薬を飲めるように、この記事が参考になれば幸いです!